神経障害性疼痛は、神経が損傷したり機能障害により生じる痛みを指します。わかりやすく言うと、何らかの原因によって神経が過敏になってしまい、些細な刺激に対して「痛い」と過剰に反応している状態です。
多くの場合、病気やケガの後に発症し、3ヶ月以上慢性的に痛みが続くと「慢性疼痛」と診断されます。
神経障害性疼痛の原因は様々ですが、主に以下のようなものがあります。
神経障害性疼痛の原因としてよく挙げられるのが「帯状疱疹」です。帯状疱疹は神経に沿って症状が発症し完治後も神経の損傷だけが治らず、後遺症として神経障害性疼痛が残るケースも珍しくありません。ただ、複数の要因が絡んでくることもあり、原因がはっきりしないケースもあります。また、トラウマなどの心因的な要因も神経障害性疼痛の原因の1つです。
神経障害性疼痛の症状は人によって異なります。一言で「痛み」といっても、焼けるような鋭い痛みやピリピリとした痛み、じんじんとする鈍痛など様々です。
また、痛みの範囲、痛みを感じる状態・頻度も変わってきます。特定の部分にピリピリとした痛みを感じる人もいれば、広範囲にわたり長く鈍痛を感じる人もいます。
神経障害性疼痛の治療では、まず痛みを緩和するため鎮痛剤などの薬物療法から始めるのが一般的です。また、痛みの原因を取り除く治療を行います。例えば、ケガによる神経圧迫が原因の場合、圧迫を緩和させるためのストレッチや手術が必要です。心因的な原因があるのであれば、カウンセリングなども必要になるでしょう。ただし、神経障害性疼痛による慢性的な痛みは薬物療法だけでは抑えられず、原因に合わせた治療を行っても完治が難しいこともあります。
そのため、日常的に痛みと上手に付き合っていかなければいけません。ただ、日常的に感じる痛みがストレスとなり心にたまっていくと、痛みを抑える脳機能を低下させます。結果として、余計に痛みが感じやすくなり神経障害性疼痛を悪化させるリスクがあります。
慢性的な痛みを抱え治療しながら日常を過ごすのは、かなりのストレスになるでしょう。ですが、ご安心ください。近年では神経障害性疼痛による痛みを大幅に改善・緩和させる方法として「再生医療」という新しい治療方法を選択できます。
再生医療は、痛みを感じる患部付近に健康な幹細胞を移植することで、健康な幹細胞が持つ再生力を利用して、従来の身体機能を取り戻し、症状の緩和・改善を図ります。当院が行う「自己脂肪由来幹細胞治療」は、ご自身の脂肪から抽出した幹細胞を一定数まで培養し体内に戻すことで、神経障害性疼痛による痛みの改善・緩和を目指す治療方法です。
脂肪由来幹細胞は、損傷した細胞などに変化し働く能力以外にも、末梢神経の炎症部位や神経障害部を起こしている部位に作用し、痛みの原因となる炎症を抑える働きがあります。そのため、神経障害性疼痛による痛みに悩む人にとって非常に効果的な治療方法と言えるでしょう。
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