関節リウマチは免疫が異常を起こし、関節を構成する組織や骨などを破壊してしまう疾患です。初期症状は手足の関節に出やすく、徐々に肘や膝、股関節など全身に広がっていきます。特に50代から70代の女性に発症しやすく、国内には70万人以上の患者がいるとも言われています。
関節リウマチの原因は免疫異常ですが、どのようなきっかけで発症するかは解明されていません。ただ、遺伝的な要因に加え、ウイルスの感染やストレスなどの要因が加わると発症しやすくなると言われています。ストレスの中には出産なども含まれており、女性に発症しやすい理由と考えられます。
関節リウマチの代表的な初期症状としては「朝起きた時の関節のこわばり」です。また関節だけではなく、全体に以下のような症状が生じます。
ただ、初期症状ではひどい痛みなどがないため、見過ごされ症状が進行してしまうこともあります。
関節リウマチの症状が進行すると、手足の指の関節が炎症を起こして腫れていき、動かすと痛みを感じるようになります。
このような症状は、手足の指から手首、肘、膝、股関節など全身の現れる可能性があり、不規則に発症します。
更に症状が進行していくと膝関節に水がたまったり、足関節や肘に骨液が溜まり痛みが生じるでしょう。より症状が悪化すると、関節が破壊されて骨が変形し日常生活を送るのが困難になるケースもあります。
また、関節リウマチの症状が進行すると、人によっては肺障害や心不全、腎不全などを引き起こす可能性があります。そのため、症状が進行する前に違和感を覚えたタイミングで適切な治療を受けることが重要です。
関節リウマチの初期から進行期であれば、まず薬物療法により痛みを緩和したり関節の腫れを抑えます。また、リハビリなどにより関節の可動域を広げたり血流を改善することで症状悪化を防ぐ治療が一般的です。
症状が深刻な場合は、人工関節への置き換え手術を提案されることもあります。人工関節に置き換えリハビリをすれば、基本的な日常生活を取り戻すことが可能です。
ただし、関節リウマチは難治性疾患と言われ、症状緩和までに時間がかかり日常生活への負担が大きい疾患とされています。そのため、改善するまで根気よく治療を受け続けることが必要です。
関節リウマチの進行が悪化し痛みが出ている場合、薬物療法をしても痛みが出たり、治療が終わっても再発する可能性があります。
近年、関節リウマチによる慢性的な痛みを大幅に改善・緩和させる方法として「再生医療」という新しい治療方法を選択できるようになりました。
再生医療は、痛みを感じる関節付近に健康な幹細胞を移植することで、健康な幹細胞が持つ再生力を利用して、従来の身体機能を取り戻し、痛みの緩和・改善を図ります。当院が行う「自己脂肪由来幹細胞治療」は、ご自身の脂肪から抽出した幹細胞を一定数まで培養し体内に戻すことで、関節リウマチによる慢性的な痛みの改善・緩和を目指す治療方法です。
脂肪由来幹細胞は、損傷した細胞などに変化し働く能力以外にも、末梢神経の炎症部位や神経障害部を起こしている部位に作用し、痛みの原因となる炎症を抑える働きがあります。そのため、関節の痛みにお悩みの方には効果的な治療と言えます。
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