2024/7/10
幹細胞治療によって健康効果や美容効果を得たいと考えているものの、具体的にどのような効果があるのか分からない人もいるでしょう。
本記事では、幹細胞治療によって期待できる効果について詳しく解説します。
おすすめのクリニックも紹介しているため、再生医療に興味がある人はぜひ参考にしてください。
幹細胞治療とは、名前のとおり幹細胞を用いて治療を行う医療行為のことを指します。
人間の体内に存在する細胞には体細胞・幹細胞の2種類が存在し、それぞれの特徴は以下のとおりです。
このように、幹細胞の性質である「身体機能を修復する機能」を活用して、健康状態を取り戻す効果を期待するのが幹細胞治療なのです。
再生医療では、主に以下の3種類の幹細胞を使用します。
1.体性幹細胞
2.ES細胞
3.iPS細胞
それぞれについて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
年齢・性別に関係なく人間の体内のさまざまな場所に存在する細胞です。
特定の細胞に分化することが可能であり、損傷している細胞を修復したり、細胞が減少した箇所を補ったりする働きが確認されています。
分化できる細胞が限られているため、ガン細胞に変異する心配がほとんどないうえに、自分の身体から採取できるため、拒絶反応が起こりにくいといったメリットがあります。
受精卵の細胞から他の細胞へと分化できる特徴を持つ幹細胞で、胚性幹細胞と呼ばれることもあります。
無限と言っても過言でないほど増殖能力が高いのも特徴で、医療への活用が期待されています。
ただし、ガンになるリスクがあるうえに、受精卵を壊して作り出すという性質上、倫理的な問題が指摘されているといった側面もあります。
「人工多能性幹細胞」とも呼ばれており、人間の体内にある体細胞に特定の遺伝子を組み入れることで幹細胞へと変化させたものを指します。
受精卵を犠牲にすることなく、高い増殖能力を持つ細胞を作り出せるというメリットがあります。
ただし、iPS細胞生成のメカニズムは解明されていないことも多く、安全性が担保されているとは言い切れないのが現実です。
ES細胞同様、ガンにつながるリスクも孕んでいます。
再生医療を受けることで、以下のような疾患の改善効果が期待できると言われています。
1.重度の火傷
2.重度の心不全
3.水疱症
4.軟骨の欠損
上記の他にもさまざまな用途で用いられることがあります。
皮下組織にまで影響が及んでいるような火傷に対し、再生医療が効果的だと言われています。
具体的には、「ジェイス」という自らの細胞をもとにしたシートを用いて治療を行うケースが見受けられます。
この「ジェイス」は、2007年に日本国内でも医療機関での使用が認められました。
火傷以外の皮膚疾患にも効果が見込めるのも魅力です。
今後は、進行性の疾患である重度の心不全に対して、再生医療で治療を行うケースが増えると考えられています。
現在では臨床研究を行っている段階で一般に普及はしていないものの、動物実験をした際には心不全への効果が立証されたとのことです。
心不全はドナー不足により手術を受けられない人が後を絶たないため、再生医療による治療が実現できれば、多くの命が助かるでしょう。
海外では、水疱症に対して、健常者の骨髄由来培養間葉系幹細胞を皮下移植することで改善が確認された事例があります。
日本でも、このような再生医療による水疱症の治療が期待されています。
外傷によって軟骨が欠損してしまった場合、自然に修復されるのは難しいとされています。
そのため、国外・国内では軟骨の欠損に対して、自身の軟骨組織・滑膜組織を培養したシートを使った治療に関する研究が進められています。
再生医療によって期待できる効果は、先述した疾患の改善効果だけでなく、美容の領域にも及びます。
具体的には、古い細胞と新しい細胞を入れ替えることにより、アンチエイジングや若返りの効果が期待できると言われています。
実際に、アンチエイジングや若返りに向けて再生医療を行っているクリニックも増えてきており、最先端の医療として注目を集めています。
そのため、美容目的で治療を受けるのも手段のひとつです。
ライトクリニックでは、病気や怪我の改善だけでなく、アンチエイジングや若返り効果を期待した再生医療を実施しています。
厚生労働大臣から認可を得た治療を実施しているため、安全性も抜群です。
さまざまなお悩みに対応できるスキルがあるため、まずは一度カウンセリングにお越しください。
オンラインカウンセリングも実施していますので、遠方にお住まいの方もお気軽にお申込みください。
幹細胞治療は、重度の火傷・重度の心不全・水疱症・軟骨の欠損などの改善効果にあわせて、アンチエイジングや若返りなどの美容効果が期待できる医療法です。
現状では導入しているクリニック数は少ないですが、今後増えていくと考えられます。
ぜひ、本記事の内容を参考にして、幹細胞治療の効果に関する理解を深めてください。
吹田真一