2024/7/12
近年注目を集めている再生医療のひとつである幹細胞治療ですが、問題点があるのではないかと気になっている人もいるでしょう。
治療を受ける前には、問題点についても理解しておきたいものです。
本記事では、再生医療における幹細胞治療の特徴や種類を説明したうえで、3つの問題点について詳しく解説します。
メリットやおすすめのクリニックも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
幹細胞とは、人間の体内にたくさん存在する物質で、組織を損傷したり減少した細胞に分化して身体機能を修復したりする能力を持っています。
この能力を治療に活用したものを、幹細胞治療と言います。
幹細胞治療は、細胞の修復能力を活用した医療法である再生医療の一種です。
研究段階の治療法ではありますが、健康効果や美容効果が期待できるうえに、身体への負担が軽いことから注目を集めています。
幹細胞治療には、主に以下の3種類の細胞が用いられます。
ここでは、それぞれの細胞の特徴を解説していくので、理解を深めましょう。
体性幹細胞は、老若男女問わず、もともと人間の体内に数多く存在しています。
他の細胞に分化できる能力を持っており、細胞の修復や減少した細胞を補う働きなどが見受けられます。
すべての細胞に分化できるわけではないため、ガン細胞などの悪影響を及ぼす細胞に変異するリスクが低いです。
また、治療の際には自身の体内から採取したものを使うため、比較的安全性が高いのも嬉しいポイントです。
受精卵から採取される細胞の一種のことを、ES細胞と言います。
別名として「胚性幹細胞」と呼ばれることもあります。
増殖能力が極めて高いのが特徴で、医療へ活用できれば数多くの効果が期待できるでしょう。
ただし、受精卵を壊さないと採取できないことから「倫理的に問題がある」とも言われています。
また、体性幹細胞とは違い、ガン細胞に変異する恐れがあるため、健康上のリスクを孕んでいるのも事実です。
体内に存在する体細胞の中に特定の遺伝子を入れ込むことで幹細胞に変化させた細胞のことを、iPS細胞といいます。
ES細胞と同様に高い増殖能力がありながら、倫理的な問題もクリアしているのが特徴です。
ただし、ガン細胞に変異するリスクは払拭できていないため、安全性は疑問視されているのが現状です。
しかし、今後の研究次第では、ガン化のリスクを抑えられるようになる可能性があります。
幹細胞治療は、以下の3つの問題点を抱えている治療法です。
問題点があることも把握したうえで、治療を受けるか判断しましょう。
他にも疑問に感じることがある場合は、治療前に医師に相談しておくと安心できます。
自由診療である幹細胞治療は、保険を適用できる治療法に比べると費用がやや高い傾向にあります。
そのため、誰でも気軽に受けられるものとは言えません。
ただし、期待できる効果やメリットが大きいため、多少高くても治療を受ける人はたくさんいます。
費用に見合う効果が得られそうだと感じたら、前向きに検討してみましょう。
幹細胞治療を受けたからといって、100%の確率で効果を得られるというわけではありません。
他の医療行為にも共通していますが、必ず効果が出る治療法というものは存在しないのです。
どの程度の確率で効果が見込めるかどうか気になる場合は、事前に医師に相談すると良いでしょう。
先述したとおり、幹細胞治療に用いる細胞のうちES細胞とiPS細胞には、体内でガン細胞に変敷いてしまうリスクを孕んでいます。
増殖能力が高いという魅力はあるものの、ガンになってしまうのは避けたいという場合は、体性幹細胞で治療するのが無難です。
ここまで幹細胞治療の問題点について解説してきましたが、実際にはメリットもたくさんあります。
治療時間が短いうえに身体への負担が比較的軽いため、忙しい人や大がかりな手術に抵抗がある人でもチャレンジしやすいです。
また、病気や怪我の治療だけでなく、アンチエイジングや若返りの効果を得られる場合もあります。
なお、幹細胞治療は研究段階の治療法であるため、今後新たなメリットが発見される可能性も十分にあります。
ライトクリニックは、厚生労働省の許可を得たうえで幹細胞治療を行っているため、安全性が高いです。
「問題点があるのでは?」と不安な方は、ぜひ当クリニックで治療をお受けください。
大阪駅からすぐにアクセスできる立地も魅力のひとつです。
無料のオンラインカウンセリングも実施しているので、お気軽にお申込みください。
再生医療のひとつである幹細胞治療は、ガン細胞に変異するリスクや費用の高さなどが問題点であるとされています。
一方で、身体への負担が軽く短時間で治療できる点など、メリットも多い治療法です。
ぜひ、本記事の内容を参考にして、幹細胞治療を前向きに検討してみてください。
吹田真一