肩こりや腰痛以外にも腕・足・背中などに痛みや凝りを感じた経験のある人は多いと思います。血液検査やレントゲン検査では異常がないにも関わらず、身体の1~2箇所など限定的な部位に対し痛みや凝りが慢性的に続く場合、単なる疲労ではなく「筋・筋膜性疼痛症候群」の可能性が高いでしょう。
何らかの原因により、骨格筋が損傷したり圧迫されることで痛みや凝りが生じます。年齢にかかわらず発症し、筋痛症やMPSとも呼ばれる疾患です。
筋・筋膜性疼痛症候群の原因は加齢だけではなく、以下のようなことが挙げられます。
また、ビタミンDやB12や鉄分が不足していることも原因の1つである可能性があります。
筋・筋膜性疼痛症候群は人により症状が変わりますが、よくある症状としては以下のようなものが挙げられます。
痛みを感じる場合、患部が炎症を起こしている可能性が高く、症状が進行すると痛みが広範囲に広がっていきます。また、肩が上がらないなどの可動域に制限が出てきたり、痺れなどが出て身体機能が正常に働かないといったリスクのある疾患です。
有効な治療方法とは
筋・筋膜性疼痛症候群の治療法としては、鎮痛剤で痛みを抑えると薬物療法の他に、ストレッチや鍼治療などにより筋肉の緊張をほぐし血流の流れを改善させるなどの方法があります。
ただ、症状が悪化し痛みが慢性化していると、上記の治療だけでは改善が難しいケースもあるでしょう。そのような場合には上記の治療に併せ、患部に「トリガーポイント注射」という食塩水や局所麻酔薬など人体に害のない薬剤を注入し、筋肉をほぐしていく治療方法が有効です。
このように筋・筋膜性疼痛症候群に対する治療法はいくつかありますが、慢性化していると完治するのには相当な時間が必要な上、治ったと思っていても再発する恐れがあります。
筋・筋膜性疼痛症候群は肉体労働者だけではなく、デスクワークを行っている方でも発症する可能性が非常に高い疾患です。
今までは肩や腰に発生する慢性的な痛みに対して、対処療法しかありませんでした。しかし、近年ではこの慢性的な痛みを大幅に改善・緩和させる方法として「再生医療」という新しい治療方法を選択できます。
再生医療は、痛みを感じる患部付近に健康な幹細胞を移植することで、健康な幹細胞が持つ再生力を利用して、従来の身体機能を取り戻し、痛みの緩和・改善を図ります。当院が行う「自己脂肪由来幹細胞治療」は、ご自身の脂肪から抽出した幹細胞を一定数まで培養し体内に戻すことで、筋・筋膜性疼痛症候群による慢性的な痛みの改善・緩和を目指す治療方法です。
脂肪由来幹細胞は、損傷した細胞などに変化し働く能力以外にも、末梢神経の炎症部位や神経障害部を起こしている部位に作用し、痛みの原因となる炎症を抑える働きがあります。そのため、筋・筋膜性疼痛症候群による痛みに悩む人にとって非常に効果的な治療方法と言えるでしょう。
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